【ストレスフル社会の現代病?】大人あごニキビの原因と対処法とは?

記事更新日: 2021/05/30

ライター: おふみ

この記事でわかること

■ あごニキビとは?

■ あごニキビの原因

■ あごニキビの対策、治療方法

この記事を書いた人

おふみ

30代女看護師。現在、横浜の美容皮膚科、一般皮膚科のクリニックに勤務中。
しみ、そばかす、ほくろ、しわ、ニキビ治療についての相談、診察介助、施術は200件/月以上行っている。
皮膚科現役看護師の立場から、様々な情報を提供していきます!

コメドさん

若いときはできなかったのに、

大人になってから、あごにニキビができる(泣)

大人になってから、悩まされるニキビ。
特にあご周りのフェイスラインに多くでき、繰り返すことが多く、悩んでいる方は多数…。

コメドさん

思春期のニキビとどう違うの?

おふみ

いわゆる大人ニキビである、あごニキビは、

生活習慣の乱れやストレス

がほとんどの原因です!

思春期ニキビは第二次成長に伴う、成長ホルモンや男性ホルモンの影響で増加しますが、
大人になってからできるニキビは、それとはまた違う原因でできます。
この記事では、その「あごニキビ、いわゆる大人ニキビ」に焦点を当てて解説していきます!

あごニキビ、大人ニキビとは?

思春期ニキビとの違い

引用:ハイチオールHP

▼思春期ニキビと大人ニキビの違い

<思春期ニキビ>
成長期における皮脂の過剰分泌が原因。
20歳前後で、ホルモンバランスの安定とともに自然に治癒に向かう。

<大人ニキビ>
不規則な生活や、ストレス、飲酒や喫煙などが原因。
女性は生理前にホルモンバランスの乱れで、ニキビができやすくなる。
同じところに繰り返しできることが多く、治りにくい。

おふみ

思春期が過ぎると、自然に治ることの多い思春期ニキビに比べて

大人ニキビは治りにくく、しつこいことが特徴です。

あごニキビの原因

「あご」の生理的特徴

「あご」には…

  • 皮脂を分泌する皮脂腺が多い
  • 汗を出す汗腺が少ない。

という、生理的特徴があります。そのため…

このような機序でニキビができてしまうのです。

外的刺激が多い

また、あごは特に外的な刺激が多い場所でもあります。

アゴの外的刺激の原因

  • マスクによる摩擦
  • ヒゲ剃り
  • マフラーやストール、タートルネック、エリなどの衣類
  • 頬杖、あごを触るクセ

おふみ

コロナ禍の今、マスクはマストアイテムです。

マスクによる肌荒れはコロナ禍の余波ですよね…

ホルモンバランス

また、あごニキビには「男性ホルモン」が大きく関与しています。
寝不足やストレスなどにより自律神経が乱れ、
男性ホルモンが優位になる」とあごにニキビができやすくなります。

ホルモンバランスが崩れる原因

  • 睡眠不足
  • 精神的ストレス
  • 喫煙
  • 体の冷え
  • 生理   
    など…

コメドさん

生理前になるとニキビが増えるのもホルモンのせい?

おふみ

はい。生理前のニキビもホルモンが原因です。

引用:Lidea Powered by LION

おふみ

生理前の黄体期に分泌が盛んになる
プロゲステロン(黄体ホルモン)が男性ホルモンと似た性質を持つため
生理前にはニキビができやすくなります。

胃腸機能の低下

胃腸機能の低下が、あごニキビの原因の1つでもあります。

  • 消化不良、便秘になる
  • 体に老廃物が溜まり、皮膚から排出されない
  • ニキビの発生

という機序でニキビができてしまいます。

コメドさん

そういえば、便秘でも悩んでいるなぁ。

おふみ

胃腸の調子もあんまり…という方は、

そちらを整えてみるのもいいかもしれません。

婦人科系疾患の可能性

あごニキビと一緒に、月経不順などの月経異常には悩んではいませんか?
そのようなあごニキビの場合
多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)」という婦人科系疾患が潜んでいる可能性もあります。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、卵巣で男性ホルモンがたくさん作られてしまうせいで、排卵しにくくなる疾患で、女性の20〜30人に1人の割合でみられます。排卵されない卵胞は卵巣にとどまるため、超音波検査でみると、たくさんの卵胞(嚢胞)を認めることから多嚢胞性卵巣と呼ばれます。症状として無月経や月経不順、にきび、多毛、肥満などが出現します。排卵しないため、不妊の原因になることもあります。

引用:島根大学産科婦人科HP

おふみ

もし心当たりがあれば、早めの婦人科受診を!

以前婦人科に勤めていた身からしても、

ニキビだけでなくても、定期的な婦人科受診を推奨します!

あごニキビの対策

睡眠不足は大敵!

夜ふかしや睡眠不足が続くと、ホルモンバランスや自律神経が乱れやすくなります。
また、肌のターンオーバーを整えるためにも、決まった時間に睡眠を取ることが重要です。

おふみ

アロマを焚いてみたり、リラックスする音楽をかけてみたり

深く質の良い睡眠を取れるように自分なりに工夫してみましょう。

バランスの良い食事

油分や糖分の多い食事だと、皮脂の過剰な分泌を促してしまうため、摂りすぎに注意しましょう。
そして、よく聞く「ビタミン」。これを積極的に摂取することを意識しましょう。

  • ビタミンB2:皮脂の分泌をコントロール
    豚レバー、うなぎ、牛乳、納豆など

  • ビタミンB6:皮膚炎の予防にはたらく
    赤身の魚(カツオ、マグロなど)、ヒレ肉、ささみ、レバーなど

  • ビタミンC:ニキビ跡を防ぐ
    パプリカ、ブロッコリー、ケール、かぼちゃなど→熱に弱いため、生で摂取することがおすすめ!

  • ビタミンE:ホルモンバランスを整える
    アーモンド、ピーナッツ、ヘーゼルナッツ、ほうれん草、ブロッコリーなど

おふみ

胃腸の不調や便秘がニキビの原因になるので、

便通が良くなるような食物繊維なども積極的に摂取しましょう。

刺激を減らす

あごニキビの原因の1つに「あごは外的刺激が多い」ことを上記で述べました。
外からの刺激を少なくして、雑菌が入らないよう、炎症が起こらないようにしましょう。

外的刺激をできるだけ少なくしよう!
  • マスクは肌に優しい素材(綿、シルクなど)を選ぶ。
  • マフラーやストール、エリが当たらないように工夫する。
  • 髪の毛がアゴに触れないように結ぶ
  • 髭剃りは電気シェーバーを使う(カミソリだと皮膚まで傷つけてしまうことが多いため)。
  • あごを触らないよう、頬杖をつかないよう意識する。
  • 布団や枕カバーなどの寝具を清潔にする。

正しいスキンケア

顎は乾燥しやすい部分なので、洗顔や入浴後はすみやかに保湿を行うことが大切です。
化粧水や乳液、保湿剤などのスキンケア用品は、

ニキビの初期症状が一定の基準で現れないことを試験済みのノンコメドジェニック製品

を選びましょう。

おふみ

洗顔もきめ細かい泡で優しく行いましょう。

ゴシゴシこすりすぎることも皮脂をとりすぎてしまいNGです。

紫外線対策

おふみ

紫外線はニキビの大敵です。

他の肌トラブルの原因にもなるためしっかりと対策を行いましょう!

アクネ菌(ニキビの原因菌)は皮脂を栄養にして増殖し、ポルフィリンという物質を排出します。
ポルフィリンに紫外線が当たると活性酸素が発生します。
活性酸素は炎症を悪化させるだけでなく、メラニン色素の生成をうながしシミの原因にもなります。
ニキビの場合、炎症が治まっても「ニキビ跡(ニキビ痕)」や色素沈着を起こすため厄介です。

引用:ケイ・レディースクリニック新宿 婦人科 美容皮膚科

日焼け止めも、ノンコメドジェニック製品のものがあるので、それを選びましょう。

あごニキビの治療方法

生活習慣の見直し

おふみ

まずあごニキビの対策で第一に大事なことは

規則正しい生活をし、ホルモンバランスを整えること

です。

忙しい現代社会。なかなか難しいかもしれませんが

  • 決まった時間に睡眠をとる。
  • 暴飲暴食をせずにバランスの良い食事を摂る。
  • タバコはやめる。
  • ストレス解消法を見つける。

などを心がけ、自律神経、ホルモンバランスを整えていきましょう。

それでも治らなければ皮膚科へ

無理して自己流で治そうとして余計悪化したり、潰してしまって痕に残ったりすると

ニキビ痕の治療は長くかかり、保険診療がきかないことがほとんどです。

おふみ

皮膚科で専門医に診てもらい、
治療をするほうが

治りも早いことが多いですよ!

保険適応では、

ニキビ治療の保険適応なもの

  • 抗菌薬の配合された塗り薬(クリンダマイシンゲル、アクアチムクリームなど)
  • デュアック配合ゲル
  • ベピオゲル
  • ディフェリン(アダパレン)ゲル
  • エピデュオゲル
  • ケナコルト注射
    →ステロイドの注射。ニキビ痕の硬い部分などに直接注射します。

おふみ

あまり聞かないかもしれませんが、

ケナコルト注射はステロイドの注射です。

ニキビ部分に直接注射するので、超痛いと思っていて下さい。苦笑

皮膚が凹んでしまうなどのリスクもあるため、

医師としっかり相談して、やるときはリスクも承知で行います。

ニキビ、ニキビ痕治療の保険が効かないもの

  • ケミカルピーリング
  • 光、レーザー治療
  • ダーマペン
  • 水光注射
    などなど…

ピル内服も手段の1つ

女性であれば、しつこくなかなか治らないニキビに対しては、

ピルの内服も治療の1つです。

ピルの処方は婦人科受診が必要となるため、
なかなか治らない方は、
「ニキビに対してのピルの処方を行なっている婦人科」を探して受診してみて下さい。

おふみ

ピルの内服により、あごニキビの原因である、

黄体ホルモン(男性ホルモンと似た働き)の産生を抑えることで、

あごニキビの改善を目的とします。

まとめ

この記事のまとめ

■ あごニキビはホルモンバランス、生活習慣の乱れが原因のことが多い。

■ まずは生活習慣を整えることが大事。

■ 化粧品類はノンコメドジェニック製品を選択。

■ あごニキビは治りにくい。なかなか治らない場合は早めに皮膚科、もしくは婦人科受診を。

おふみ

繰り返すしつこい大人のあごニキビ!
忙しく、ストレスフルな現代社会、

そしてこのコロナ禍のマスク生活で増加傾向です。

まずは生活習慣を見直し、できるだけストレスを溜めないようにしましょう。

この記事を書いたライター

おふみ

30代女看護師。
現在、横浜の美容皮膚科、一般皮膚科、アレルギー科のクリニックに勤務中です。
アトピー、しみ、そばかす、ほくろ、しわ、肝斑、ニキビ治療、多汗、アレルギー検査などなど、
1日150〜200人ほどの皮膚やアレルギーについての相談、診察介助、施術を行っています。
皮膚科現役看護師の立場から、様々な情報を提供していきます!

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